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野崎まどさん「know」

本屋で偶然見かけて、野崎まどさんの名前は知らなかったのだけど、ピンときたので衝動買い。当たりだった。本屋でのこういう新しい出会いは楽しい。 京都を舞台に、情報インフラが革新した近未来を描くSF。 電子葉が人に植えられるのはさすがにまだかなり未来の話だろうけど、スマホがあっという間に普及して、専門家でもマニアでもない人達(子どもたちも!)が日常生活の一部として当たり前のようにネットに常時接続するようになった現代を見ると、絵空事とも思えない。 最近、ウェアラブル端末がポツポツ出てきているようだ。スマホのように普及するのかわからないけれど、少しずつ身体ととネットとの境界はあいまいになっていくのかもしれない。

米澤穂信さん「クドリャフカの順番」

今年初ですね。あけましておめでとうございます。 年末から米澤穂信さんの古典部シリーズをまとめて読みなおしていた。「ふたりの距離の概算」まででは、「クドリャフカの順番」がいちばん好きだ。 多彩な文化部がこれでもかと登場する文化祭を多視点で追いかけていく。まるで文化祭を訪れてあっちこっち歩き回っているようでわくわくする。いろんな場所にちりばめられた謎が収束していくのも楽しい。 学園ミステリに文化祭はよく合う。